2015-01-30 Fri
庶民の力、そして技術の進歩は人々を救う。こうして街中をうろついているとこの街は実に橋が多いことに気づくよね。
そりゃそうだよ、この街は何本かの大きな川に囲まれている街なのだから。
その中でも特に「行人橋」は唐沢川にかかる中山道の橋として名が知れてる。

行人橋
その昔、この辺に住んでいた”行人”という名の僧侶が度々氾濫して壊れる橋に寄付を募って新しい橋に架け替えたことから”行人橋”と呼ぶようになったんだって。


この行人さん、元々”行人”っていうのは修行僧の階級を示す名らしくって、それから考えるとそれ程高僧のお坊さんじゃなかったのかも。
だけど、何処から集めたか橋を架け替えるほどの資金を集めたということはそれだけ庶民から信頼されてたに違いない。
それに古くから宿場町として栄えていたこの街のことを考えるとBIGスポンサーさんがいて、行人さんを後押ししたかもしれないよ、なんて思っちゃったりして。
度々流されちゃう橋じゃこの街の信用に係わる一大事だもんね。
商売にも悪影響を与えていたんだろうよ。
この川が氾濫するということは街全体が水害の被害に陥るということだもんね。
そりゃ大変なこった。
それなら寄付も集まるよ、きっと。
だけどもっと先進的な発想で行けば、流されちゃう橋よりも川自体を何とかしなけりゃだめだって気もするけど、むかしむかしのお話だからそれをどうのこうのする技術はなかったんだろうね。
そのことはきっと行人さんも悩んだことだと思うよ。
そこのところはその頃木造の橋の多かった時代に石橋だったということにあらわれていると思う。
川がどうにもならないならともかく丈夫な橋を・・・・ということだね。

ともかく長い間、通行人を安全に渡らせてくれる行人橋。
橋とともに行人さん、そして寄付をしてくれたむかしむかしの人々に感謝だよね~。
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