2016-01-26 Tue
太田市「大隅俊平美術館」にていつだったか太田市の道の駅でこんなパンフレットを手に入れていた。

そう、またもや日本刀展。
鉢形城の歴史資料館で行われた日本刀展でちょっと怖い思いをしてるからさ、あまり気のりはしなかったんだけど、ほら、期限が1月24日までってあるでしょう。
そういうの見ちゃうとどうしても行きたくなっちゃうんだよね。
別に日本刀にすごく興味がある訳じゃないし、、、、でもなんだろう、、、ちょっと魅かれるものがあるんだよね、きっと。
でも実際に見ちゃうとすごく怖いんだよね。
だって、その刀、ひとを切るために作られてるんだよ。
昔の刀なんて実際にひとの命を奪ってるものかもしれないし、そう思うとやっぱ普通の心理状態じゃみられないよ。
でも何故か魅かれるものがある、、、何に魅かれるのかわからないけど、でもなんとなく見たい。
”怖いもの見たさ”なのかな。
太田市大隅俊平美術館。

平成9年に人間国宝に認定された刀匠大隅俊平さんのご自宅(だと思うんだけど)にご自身の作品と日光東照宮の火災で焼かれてしまった国宝級の刀を修復したものを展示されているそうで。。。
場所は尾島町からすぐ。
なんて言う場所なのかな、、、宝泉何ちゃらって言う公民館なのか体育館なのか、そんな角を曲がって数百メートル。
そう、深谷の地からもそう遠くはないよね。
一見、普通のお宅みたいなんだけど、美術館となってるお屋敷の前にはそれはそれはお見事なお庭とその一角には作業場(って言うのかな?)があって、ここでとんかんとんかんって叩いて刀を作っているのでしょうね。

窓越しにその作業場をのぞくと、、、えっ、ここで刀を作るのか、、、と思わせるようなちょっと薄暗くって地味な。。。。
そんなことを言っては怒られちゃうかな。
でも、あとで分かったんだけど、刀に焼き入れをする時はその焼けた刀の原型がどのような色になったかでその温度を図っているというか、、、その色で判断して冷水に入れ一気に冷やすんだって。
だからその一番重要なその作業は光のない夜中に行うそうで、むしろ薄暗い作業場でなきゃいけないわけ。

そんなビデオも見させていただけました。
また玉鋼からだんだん刀となっていく過程の実物やそれに用いる道具の展示など、刀そのもの意外のものを見ることもできるんだよ。

さあ、肝心の刀です。
ものすごいデカい刀(全長138cm)があったりちっちゃい小刀があったり。
でも、あの鉢形城で見たような怖さはなかったなぁ。
刀自体がどうだこうだじゃなくって、今こうして作られている刀は人を殺める為のものでもなくって、美術的や御守り刀としてその役目を果たしているわけで、あの鉢形城の物たちとは根本的に違うという見学者自身の先入観があるからかもしれないね。

いや、もちろん、切っ先なんて見たらブルブルって身震いしちゃうけど、変な気は感じないよね(あんたは霊能者か!)
だからこそ落ち着いてその美しさを堪能できる。
そう、刀って綺麗なんだよ。
す~っと落ち着かせてもらえるって言うのかな、吸い込まれるって言うのかな、そんなことを言っててもたぶん手に取って見るようなことは怖くってできないと思うけど、ケースの中の刀を見るってそういうものなんだよ。
はい、良い物を見させていただきました。

よかったね、ギリギリ間に合って。。。

と、これで終わりって言うことはなくってまた1月30日から春の展示が始まるんだって。

もし、心にちょっとした刺激を入れたいな、また心静かな時間を過ごしたいなと思う方が居たら、こんな美術館へ行ってみるのもいいかもよ~。
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