2023-03-28 Tue
りん子が蘇る場所。お目当てはホントはこっちかな。
そう思っている「寄居鉢形城公園」
そのこの時期に咲くかたくりの花。
先ずは最初の崖際に咲いているはずです。

ほらほら、あった。
紫色の可愛い花。
めくりあがった花弁の奥にギザギザ模様。
下向きに咲く花だからよく見ないと分からない花です。

びよ~って伸びた茎に花弁。
一輪だけ咲いたシクラメンみたいだけど、こっちシクラメンみたいに作られた花じゃない。
根元をすり潰すと片栗粉になる。
だからかたくり、、、じゃなくって、かたくりから作られた粉だから片栗粉。

この斜面から谷を越えて氏邦桜のある土手の反対側。
ここに群生しているんです、かたくりが。
ほらほら、一面かたくりで被われてる。
これを見るとね、必ず蘇ってくるのが「花田少年史」の最後の場面。

知っているひとは知っているでしょうが、知らないひとにはさっぱり分からない。
はい、またアニメのお話しになっちゃいますがね。
名場面なのでご勘弁を。
主人公の少年一路は事故によって強い霊感を持つことになる。

それがさあ、その時代って言うのが昭和の中期ぐらい。
そうワタクシの育った時代と同じなんだわ。
だから同じような見たことのある風景を懐かしく思える。
舞台は田舎だしね。

あらすじはざっとこんな感じ。
不運、悲劇、むごく命を絶ったりん子とそのお母さんを供養するお地蔵さん。
そのりん子のお地蔵さんが谷底に落ちてしまい、成仏できないりん子は一路にお地蔵さんを元の位置、お母さんの元に戻してくれと頼む。
どんどん生気を失いながらも一路はりん子と結婚の約束をするんだけど・・・

そして最終回。
りん子は成仏してお母さんと天国へ。
その後に咲き乱れるかたくりの花。
う~ん、感動!

ひとりで盛り上がってますがね、気になる方はDVDやYouTubeで観てちょうだい。
殆どがふざけた内容だけど、必ず最後は泣かせてくれるアニメなんだわ。
その最後の場面をね、このかたくりの群生を見ると必ず思いだしちゃう。
それまで別にかたくりには興味はなかったんだけどね。

そんな理由で好きになっても悪くはないよね。
きっと、かたくりの花を見る度にあのシーンを思いだすよね。
それだけ花田少年史とかたくりが好きだって事かな。
他にも映画とかアニメとか好きなもの、好きなシーンはいっぱいあるけど、かたくりの花は特別かな。

「男はつらいよ」の寅さんが、満男に聞かれるんだ。
「人間は何のために生きているの?」って。
すると寅さんが、「ああ、、、生きていて良かったって思うことがあるだろう。そのために生きてるんじゃないのか」って答えるんだ。
そう、この鉢形城公園のこの時期のこの場所は、「ああ、、、生きていて良かった」って思える場所。
その時期が段々過ぎていくのがさびしいよ。
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