2015-08-13 Thu
「蚕の里」 田島弥平という人さて、世界遺産「田島弥平宅」は現伊勢崎市(旧境町)の利根川沿い、もう深谷から目と鼻の先にあり、登録前までは静かな農村だった(と思う)

(画像はお借りしました)
でも、その近所、そしてその世界じゃかなり有名だったかもね。
だっていっぱい記念碑みたいなものが建てられてたもの。

それじゃ何が世界的に貴重かというと先ずこの弥平さんのお宅ね。

このお家が建てられたのが1863年、もう150年以上も前に作られているんだ。
櫓(やぐら)とういう3階の部分が特徴的で、ここが換気の役目をするんだって。

空気の循環を促すことでより良い繭を生産する事ができるってことなんだね。
その様式のお家を考案し、その飼育法を実践した人がこの田島弥平さんでこのお宅がその第一号って言うわけ。

すなわち、この田島弥平さんは学者であり、研究者であり、生産者であり、そして輸出まで手がけた社長さんだったのね。
まあ、俗にいいう”天才”だったんじゃないかなと思うよ。
その輸出なんだけど、イタリアのミラノに直に売り込もうとしたらしんだけど、その計画に一役かったのがかの渋沢栄一さん。
この人はこうした産業の先駆者だし海外に強いからね。
(ねっ、深谷との関わりがあるでしょう)
だけど結局はうまく利益を上げられずその会社はダメになっちゃったらしいんだけど、その養蚕に対する功績は勲章に値するって叙勲を受けているのね。
そう、だってその話は明治の中期なんだから。
近代的な養蚕はこの人の功績のおかげで成り立ったわけ。
それがなければ富岡の製糸工場もなければこの周辺の農家の生計、更にワタクシやその後の農家さんの生活自体危ぶまれていたかもね。
だってすごいんだよ、この辺りの農家さんのお宅は。

田島弥平さん、そんな”ひととなり”でございました。
スポンサーサイト


にほんブログ村