2020-05-25 Mon
まさか、これが!?籠原への道すがら。
深谷バイパスから熊谷バイパス、そして上武道路の分岐点に黄色い花が沢山咲いていて、こりゃ見事だと感激。
この時はキバナコスモスかと思っていたのです。

でも、何となく違うなぁ。
走っている車からじゃ分かりません。
で、帰り道、バイパスを降りて、並行して走る道へ。

やはり、これはキバナコスモスじゃないです。
コスモス系の葉っぱは細いもんね。
茎も弱々しくって、風が強く吹けばすぐに倒れちゃう。

でも、この花はしっかりしているし、何よりキバナコスモスの花より色鮮やかというか、自己主張が強いというか。
本当にまっ黄色。
キバナコスモスはオレンジ色っぽいのと、もっと薄い黄色。

そうだね、開花の時期は6月ぐらいからって言うから、間違えちゃう。
この花の正体は・・・ハイ、調べましたよ。

それがね、とんでもない事が判明しちゃったんです。
この子はね、、、いけない子だったんですよ。
特定外来生物の「オオキンケイギク」
北アメリカ原産だそうです。
魚で言えばブラックバスやブルーギル、カメならカミツキガメと同じ立場の生物だよね。

可愛いし、確かにキク科なんで、あのどこにでも生えてきたヤグルマギクと親戚筋に当たる植物。
もちろん、コスモスも同じキク科。
似ているはずだわ!

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、この花(特定外来生物)を増やしたり栽培したりしたら犯罪なんだよ。
可愛い花なのに危険な奴だった・・・。
ショックだよね。

それがこんなに群生しちゃって、、、そうだね、年々増えて行ってるみたい。
きっとさ、道路の脇でしょ、、、だから種が車の風圧で飛び散っているんでしょう。
もしこれが人為的に増やされていたら大変な罪になっちゃうんだよ。

3年以下の懲役、または300万円以下の罰金だって。
これが法人ともなると1億円以下の罰金になっちゃう。
ホント、知らないと大変な事になるところだったね。
その昔は、枯れても奇麗さが変わらないところから、ドライフラワーによく使われたそうな。
今でもその景観から名物になっている河原もあるのだとか。
でも、本来は焼却しなければいけないらしく、この先この場所の管轄、国土交通省がどんな方策をとるのか見守りたいところだね。
しかし何ですな、、、危険(か、どうかは別として)はこんなところにも隠れていた、、、現実を思いっきり突き付けられた、そんな思いでしたわ。
私達は今もドンドン変化していく暮らしの中で、、、、果たしてこんな情報社会の中を安全に暮らして行くことができるのでしょうか???

それじゃ、どんな被害が出たかと言うと以下の通りです。
◾天竜奥三河国定公園にある天竜川では、1976年に確認されたオオキンケイギクが最近急速に分布を広げ、代表的な帰化植物としてお花畑を形成し、上流のほぼ全域でみられるようになった。それとともに長野県固有のツツザキヤマジノギクや、カワラニガナ、ツメレンゲ、カワラサイコなどの河川敷固有の植物が減少または消失している。さらにタコノアシやミクリなどの貴重な植物への影響も懸念されている。
◾岐阜県木曽川でオオキンケイギク等の外来植物を選択的に除去したところ、カワラヨモギ、カワラマツバ、カワラサイコ等の河原に固有の在来種が回復したことから、在来植物の衰退の主要な原因の一つは、外来植物の侵入であることが示された。
◾長野県南箕輪村の半自然草地の調査では、オオキンケイギクが優占する群落では一年生草本が少なくなっており、オオキンケイギクによる下層の光環境の悪化が考えられた。
◾強靱な性質のため全国的に野生化し、河川敷や道路にしばしば大群落をつくっており、在来生態系への影響が危惧されている。(環境省HPより)
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