2019-10-25 Fri
何だかありがたい。。。そうなんです。
参拝客がいないのには理由があったのです。
「柴燈大護摩(さいとうおおごま) 火渡り」がこの日、行われるのです。

それを見ようと、境内横の広場に皆さん、集結しておりました。
又は、火渡りが始まるその時間に合わせて出かけるのでしょう。
午後3時、あれよあれよという間に参拝客でいっぱい。

何度か大護摩火渡りの儀式を見たことは逢いますが、時間が長いため最初から最後まで見たことはありません。
せっかくのチャンスなので、今日は火渡りまで見届けようと思います。
そんな事を思っていると、ご住職を先頭に山伏さんの登場。

さてさて、「柴燈大護摩」とは何ぞや。
これはね、真言宗をひらいた空海の孫弟子さんが始めたもので、野外で行う護摩供養のこと。
山岳信仰、そう霊峰とよばれる山があるじゃない。

その山で修業を積ん山伏さんが自然の霊力を身に付け、その超人的な技で様々な問題を解決したり、願望を達成させてくれるんだって。
だから、護摩札に願い事を書いて、ここに積まれた杉(?)の木と共に燃やして祈願するんだよ。

その儀式の前に山伏さんが斧で切り裂く格好をしたり、弓を打ったり、刀で切ったり。
色々なデモンストレーションが行われるわけ。

先ほど、御宮参りのご家族を取材していたTVカメラさんも参戦。
時間を追って段々盛り上がってきましたよ。

袖からぼうぼうと燃えるたいまつを通す荒行。
あっちち~と思わずこっちが声を出しちゃいそう。

人間ってさ、火を見ると興奮するんだよね。
だから、こうした儀式には必ず火があるんだよね。

本堂で行われる護摩供養も護摩札がバッと燃え出すと、厳かな気持ちになるじゃない。
火が大きくなればなるほど興奮状態になるよね。

それが、悪い方へ向くと放火魔、、、おっと、それは不謹慎な言葉、、、言い過ぎですした。
でも、火を扱えるのは人間だけ。

そりゃ、火だけに、”燃えますわな”
ふふ、、、そんな事はともかく、すごい煙です。

この煙を大きなほうきのような物で頭の上にかけてくれるんだよ。
きっとありがたい煙なのでしょうね。
願い事がかないますように。。、。

ダメダメ、宝くじがあたりますように、、、なんてよこしまなお願いじゃ(笑)
無病息災、家内安全、、、そんな健全なお願いじゃなきゃダメよ。

ご住職が刀を添えて護摩札をこの火の中に投げ入れるのよ。
ご住職さま、大切なお役目、ご苦労様です。

火はどんどん強くなっていき、その煙の凄い事。
空から灰が降ってくるけど、なんだかありがたい気持ちになるよ。

そうして、燃え続けた積まれた杉(?)は、今度はそれを崩し、火渡りの儀式が行われるのです。
「火渡りをご希望の方はお並びください」
当然ですが、並びましたよ、、、火渡り、、、ドキドキですわ。
スポンサーサイト


にほんブログ村