2015-04-22 Wed
”運命に従ふものを勇者といふ” その3お種さん資料館から東に向かって直ぐのところに弥勒小学校跡の碑があるよ。

碑には、
「絶望と悲哀と寂寞とに堪へ得られるやうな生活を送れ」
「絶望と悲哀と寂寞とに堪へ得られる如き勇者たれ」
「運命に従ふものを勇者といふ」
と、彫ってあった。

「田舎教師」の作品の一文だね。
この言葉がこの作品のすべてのような気がする。
そう、清三さんの心の叫び。
必死に自分の境遇と戦っていたんだね。
そして堪えていたんだ。
誰だってそういう部分ってあると思うけど、プライドも見栄も体裁もかなぐり捨てて親の為、生活の為に必死に自分を押し隠していた。
この当時の男子に向かって健気っていうのもなんだけど、そういう生き方って確かにあるし、家というものを大切にしていた昔としては当たり前のこと。
それでもやっぱりやりきれない気持ち。
ああ、運命よ!
初めてみた行田水城公園の碑にあった「運命に従ふものを勇者というふ」をみて、なんじゃこりゃ、”聖闘士星矢”か!って思わず思っちゃった自分が恥ずかしい。
そんな清三さんが教鞭をとっていた学校。
そっか、ここにあったんだ、弥勒小学校。
その横の三叉路の道の真ん中に田舎教師の像。


意外に小さい(実物大じゃないよね)
その当時の情景が目に浮かぶようだよ。
周りには民家があるだけで決して賑やかな場所じゃない。
この学校の宿直室に寝泊まりし、そして友人たちの成功をずっとここから見つめていたんだね。

そっか、そうだったんだね。
気持ち、すっごくよく分かるよ。
はぁ~、羽生、、、、。
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