2020-05-07 Thu
”朝の散歩道” 深谷宿を行く編深谷になくてはならないもの。
それはここ、「中山道」
その宿場町として栄えてきたんだからね。
それを今でも物語ってるのがその当時からある常夜灯。

この説明書きによれば、この常夜灯(田所町)から東の常夜灯(稲荷町)までの1.7kmの間に80軒もの旅籠があったのだとか。
きっとこの常夜灯の灯りにホッとした旅人も多くいたんでしょうね。

田所町、相生町、本町、仲町、本住町、稲荷町と続くこの深谷宿を歩いてみますか。
例えば、七夕まつりだったり、産業祭だったり、この中山道を歩く機会はあっても、常夜灯から常夜灯までを歩くって今までなかったもんね。

外出自粛、早朝、そんな時でなければこんなにのんびりと歩く事はなかったかも
そうしてみると、同じ事を考えている方もいらっしゃるみたいで、時々人とすれ違うんですよ。

皆さん、マスク越しに「おはようございます」って。
面白いよね、、、昼間会っても殆ど挨拶を交わさないお相手でも、朝は必ずと言って良いほど挨拶をするんです。

だからこそ、朝が楽しい。
挨拶を交わして嫌な気持ちにはならないものです。

ただ、マスク越しなもんで、声がこもってる、、、早くマスクを外したいね。
まあ、それはそれとして、こうして歩いてみると、昔からのお店がまだまだ健在だって事に気付くよ。
この先、開発、整備が進む中でどう変わっていくのか、少々心配にもなる。

子供の頃から慣れ親しんだ深谷の町。
憧れていた欲しいものがあってさ、何度も何度も通って、お年玉だとか、少ないお小遣いを貯めてやっと買えた時の嬉しさ。
そんなお店がどんどん消えちゃう寂しさ。
変えなきゃもっと寂れちゃうのは分っていても、昔のモノが無くなるのはね・・・。

その多くは、、、おもちゃ屋さんなんだけどね(笑)
ああ、ここにはあのおもちゃ屋さん、ここにはあのお店だ、とか昔を懐かしむんです。

時代の波に飲み込まれて、今や中山道沿いにお買い物にくるお子ちゃまは殆どいないでしょう。
でも、ワタクシ達の時代は憧れの町だったのよね。

それが、大きく変わろうとしている。
嬉しいのやら、悲しいのやら・・・複雑ですわな、、、実際の現場を見ちゃうとさ。

きっと、その昔あったと言われる遊郭、、、そんなモノもきっと消えていった時代もあったのでしょう。
そこで生きてきた遊女さん達。
それに旅籠を営んでいた人たち。

そこで働く人たちがこの深谷宿の変わっていく姿を見ていたはず。
どんな気持ちで見送っていたのでしょう。

ため息をつきながら、時代の流れを羨んでいたのでしょうか。
それとも、変わっていく町並みに胸を躍らせワクワクしながら見つめていたのでしょうか。

旅人が深谷宿の夜を思い出し、思わず振り返ったといわれのある「見返りの松」
初代の松はご存知のように枯れ、切り倒され、今は旧七つ梅の雑貨屋さんに置かれています。

二代目の松もスクスクと成長しています。
この交通量の多い悪環境の中では初代のような、美女が振り返るような樹勢にはならないかも知れません。

でも、現代の旅人が「ああ、深谷は良い街だったなぁ」と、そんな気持ちになってまたここで振り返ってもらいたいね。
そんな多くの人の気持ちだけでも、この見返りの松は見事に育ってくれるような気がしてなりませんでした。
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