2020-04-06 Mon
”音の消えた街” その1県知事より「週末の外出自粛要請」が発せられ、今週で2週目。
先週の日曜日には運よく(?)季節外れの雪で、外出したくても控えざるを得ない状況(私は必要のある外出をしましたが)
今週も朝方は晴れていたのに、みんなが活動する10時頃からどうも雲行きが怪しくなってきて・・・。

しかし、なんですね。
そんなお天気でもやっぱり外に出たいですわ。
”密閉 密集 密接”の3密を避ければ、、、やっぱり習慣になってる運動は欠かせない。
ひとの少ない土手の上にでも行こうかと思ったのですが、やっぱり人の動きが気になって深谷市北部を走る元煉瓦工場引込線跡に作られた遊歩道に行っちゃいました。

いやぁ、寒いですわ。
西からの季節風。
雲に覆われた空。
”花曇り”というより、冬のまんま。
黒色の濃い雲が流されて頭上に、、、ぽつりと雨粒。
でも、直ぐに流さた雲から雨粒は消えて・・・ふっと安堵。

せっかく意を決して外に出たんだもん、、、雨なんかに邪魔されたくない。
誰もいない遊歩道だって、そりゃ楽しいわ。
緩めの暖かさに設定したこたつにもぐり込んで、コロナウイルス一辺倒のTVをぼんやり眺めているより余程気分が良い。

とは言え、やはり後ろめたさはありますわ。
「我慢、今は我慢」
こぞってTVのコメンターが口にしているのに、それを裏切るかのように・・・。
不要不急の外出にもほどがある!
申し訳ない気持ちでいっぱいですわ。

しかし、静かですわ。
もう何キロか歩いているのに、出会ったひとはシニアカーを押したおばあちゃん。
それに小さい子を連れた若いパパの二組だけ。

ブリッジパーク周辺にも人影がありません。
奥に見える遊具広場から子供の声がちょっとだけ聞こえるだけ。
遊歩道横の病院にお勤めの看護師さんが休憩している姿を見ると、思わず心の中で「お疲れ様です。頑張ってください」と。
だって、今一番感染リスクの高いお仕事に従事している方達じゃないですか。
感謝の気持ちしか湧きませんね、、、ありがとうございます。

そうして、押しボタン式の信号機のある交差点を抜けると数人のひとが。。。
何故か安心するのです。
信号機の交差点だって普段なら車の往来が激しい道だから信号に助けてもらわなきゃ渡れないのに、車が通ってないんだもん。
信号、、、必要ありませんでしたよ。

そのくらい、ひとがいない。
ひとがいないと静か、本当にひとどころか音まで消えちゃった。
そんな場所から談笑するお年寄りたち。
密接はダメですよ、と声を掛けそうになっちゃうけど、、、実に微笑ましい風景ですわ。

命の危機を招く感染にも動じない、、、さすが肝っ玉が座ってますわ。
でも、本当にダメですよ。
若いひとたちが気を使っているんですから、ここは早く解散してくださいね。
静まり返った高校の脇を通ると切に思うのです。

本来ならば長きにわたる勉強を重ね、そして受験を乗り越えて、新入生として入学式を迎えるはずだった・・・。
気を利かしてくれた桜もまだまだ大丈夫。
桜の花びらが散る中、高校生になるおめでたい日になるはずだった、、、あれ?入学式って本来は何時なの?

埼玉県の休校っていつまでなんだろう。
一番の被害者は不幸にも命を落としてしまった方々。
そして収入激減のお仕事、若しくは激務に疲れ果てる、労働者。
更に児童、生徒、学生さん達。
音の消えてしまった街の住人たちは今、どうして暮らしているのでしょう。
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