2020-02-11 Tue
ふわふわと歩いてみる。寒風吹きつける夜の駅。
凍えそうな手をポケットにしまい込み、さあ、どうしたものか。
タクシーの姿は無し、、、かと言ってひとり飲みのお店でも探そうか。

ふわふわと、駅前ロータリーをひとり歩いてみる。
時計だけ見ればまだ充分な時間。

そうだ、あの気になっていたお店にでも・・・。
いや待てよ、いつものお店も悪くない。

白く輝く矢のようなひかりは、風の中の中年オヤジの腰を打つ。
何でもない段差にけつまずき、あわや大惨事。

やっぱ、止めておこう。
今宵はこれまで。

冷えたからだのまま、歩いて帰ろうか。
それともいつ舞い戻るタクシーを寒風の中で待とうか。
家路は暗闇の中。

見かけだけあったかいオレンジ色の灯が身を包む。
SOSのコール。

我が家の暖かさが一緒に車でやってくる。
その時まであと少し。

ふわふわとまた歩く駅前ロータリー。
足元と未来を照らす灯りに導かれるように、歩く、歩く。
ふわふわ、、、ふわふわ、、、。
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