2016-09-09 Fri
時代のにおいのする町をちょっと覗き見る!
滅多に汽車が走らない線路と言っても、そこを遊び場にしちゃう、なんて今お偉いさんたちが聞いたら卒倒しちゃうようなお話。
言っておくけど、よい子の皆さんはこんなことをしちゃダメだよ~!
で、線路はともかくとして、この煉瓦工場はこのあたりの住民にとって生活も含め、重要な役割を成しているみたいだね。
大寄地区と明戸地区の境目であるこのあたり。
どこがその境なのかはよく分からないけど、ともかくここ煉瓦工場の南側に備前堀用水というのがあって、

そこに架かる橋が「新井橋」ね。

この橋が重要な役割を占めてる。
この橋の南側が明戸地区の新井という土地。
この場所には煉瓦工場で働く人々が暮らす長屋があったの。

だから人口も今とは段違いに多かったはず。
北川千代さんの「汽車の婆」にも長屋が登場してたけど、それがこの場所かどうかは不明。
要するに人口が増えれば町ができる。
町ができれば賑わい、そしてお祭りも盛んになる、という王道の完成。

今ではもう行われていないようだけど、この備前堀で燈籠流しや七夕祭りが行われていた。
山車も出ていたのだそうだし、唄だって作られていた。
もう立派なひとつの町として成り立ってた訳。
それも、次第に煉瓦の需要が減り、従業員も少なくなればそこで暮らす意味もなくなる。
それがげんざいの新井という場所ということかな。

だけど、何となく町の雰囲気を残しているのもこの新井地区の特徴だよね。
もし、煉瓦工場が世界遺産になったらこの新井とう場所も確実に時代の証人。
町並みは変わったとしてもその雰囲気を感じとれるこの場所は絶対にその資格があると思う。
世界遺産までといかぬとも市の文化財になってもいいくらいの価値はあるよな、この新井橋。
今は新しく作り変えられちゃったけど、元の橋はどんなんだったんだろう。
北川千代さんの時代を含め、このあたりの資料があったら是非見てみたいものだね。
時代を感じる良い場所ですよ、新井というこの地は。
是非、訪れてみては。
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