2016-09-08 Thu
文化財を歩く!北川千代さんの「汽車の婆」で思い出した。
ワタクシ、知っているのです、その引込線に汽車が走る姿を。
もちろんワタクシがまだ子供の頃の話。
確か灰色の車両だったと記憶しているのだが、その当時にも滅多に走らなかった汽車。

もうトラックなどのもっと効率のいい運搬が可能になっていたのか、それとも煉瓦需要の低下がそうさせていたのか、その姿を数度しか見ていない。
だけど、もっと鮮明に覚えているのはプレートガーター橋の福川鉄橋。

今も深谷市の文化財としてブリッジパークに保存されているのだが、この鉄橋を渡った記憶があるのだよ、えへん!
当時はそんなことをしても怒られることもなく、子供たちは福川に架かる鉄橋を肝試し代わりに恐々渡ったものなのだ。
枕木の間隔が子供の歩幅に程よく合い、下に見える福川の流れを気にせず勇気さえあればと、悪ガキどもの遊び場ともなっていた。

しかし、もしその渡ろうとするその時間に向こうから汽車がやってこないとも限らず、そうなれば非常に危険であることは子供心にも恐怖として理解できるわけで、もしそれを渡り切れれば学校中に知れ渡り、一躍英雄気取りでいられる。
そのシーンをその後に名画「スタンドバイミー」で見るとは誰しも夢にも思わなかっただろうね。
今ならとんでもなく怒られたお遊びも当時としてはごく当たり前の風景。

ああ、時代は変わったなり!
スポンサーサイト


にほんブログ村