2015-08-24 Mon
ユリの夢 その2争奪戦開始、いざ戦場へ!
圃場は今朝まで雨が降っていた雨の割にはそれ程べたついたようなこともなく、ちょうど良い抜き頃の硬さ。
さて、どの色のユリを頂こうかと周りを見渡す。
先程の「赤は終わりました~」のその場所に目をやればびっくりするほど何もない。
そのなくなった場所の土を掘り返す人の姿も。。。
そう言えば順番を待っている間に知り合ったご婦人も言ってたっけ。
「引き抜いて球根だけが切れて残っちゃうの、それをめがけて掘る方もいらっしゃるのよ」
ほほ、なるほどね。
だけど、なんだか凄い光景だな。
ぼんやりそんなのを見ていたら後方から邪魔だとばかりあとからあとからたくさんの人が・・・。

それじゃ、先ずは白から…と思って振り返ったら、ありゃま、すでに土を掘り返す人しかいない。

その前の黄色もかなり引き抜かれている。
しかも当然だけど、状態の良さそうなところからなくなっていくのでそちらへ移動。
初引き抜き。
真っ直ぐ上に力任せで・・・ありゃ、球根が切れちゃったよ。
もっと優しくいかなけりゃいけないんだな。
小さなスコップだけは使用が認められているんでかわいそうに切れちゃった球根もしっかり掘り起こし先ずは一個ゲットね。
次はちゃんと球根付きのものをと、そうっとそうっと引き抜くとぶすぶすって見事に成功。
な~るほどね。。。。こうするのかってコツをつかむと意外と面白い。
これはユリの花に興味がある人だけじゃなくても充分楽しめる、な~んて人はダメよ、ちゃんと育てにゃ。

そんなこんなで3本引き抜き、次は一番本数のあるピンクへ。
ここ、ほとんど手つかずの状態で残ってます。
そっか、みんな知っているんだ。

本数のあるものは後からゆっくりいただけばいい。
先ずは貴重な本数の少ないところから、、、なんだね。
一番が赤。

二番が白。

三番が黄色。

そして同店でピンクとオレンジって感じかな。


既に白はなくなっていたけど、土を掘り返したら一個球根が出てきちゃった、ラッキー!
さてさて、残りは一番数の多いピンクね。
ここはゆっくり選べるね。
って、ゆっくりしてたらあれよあれよって間にどんどん少なくなっていってる。

向こう側のオレンジも同じ。
あとからあとからどんどん増えていく人の波。
それに反比例してユリの株が綺麗に抜き取られ…まるでハイエナか、ここの人達は。(笑)
このままどんどん少なくなっていくと完全に争奪戦になっちゃうんだろうな。
綺麗な花は厳しい戦いの後の勝利のしるしとなるのか、、、おお、何と恐ろしい”無料”という悪魔のささやき。
こうして10本の収穫を出口で本数の確認をしていただくと・・・なっ、なんと11本あったりして。
ワタクシ、断じて不正を働こうとしたわけではありませぬ。
球根の切れてしまった黄色の球根と白を掘り起こした球根とを混同してしまいひとつ多くなってしまったのです。
「ごめんなさい、ひとつ戻してもらってよろしいでしょうか」との係りの人。
「申し訳ない、ごめんなさい、もちろん結構です」と素直に罪(?)を認めピンクの株をひとつ差し出しました。
ああ、よく見る迷惑者、そう見えたでしょう、ワタクシは、、、もう、情けない・・・。
こうして抜き取り・掘り起こしを終え圃場の外に出ると放心状態で疲れ切った・・・的な人が座り込んでいたり、まだ物足りないのか袋に詰め放題500円での販売中の農家さんのところで殺気立ってるご婦人など、人間観察の場としては最高のシチュエーションでした。

人間の本能を垣間見た気がしました、ってワタクシもそうして見られていたんだな、、、(こっぱずかしい)
続く
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