2015-08-14 Fri
「蚕の里」 ”世界遺産”でいいのかな。この島村という土地をぶらぶら歩いていたんだけど、普通に生活しているお宅が世界遺産になっている訳ね。
観光地でもなければ景勝地でもないこの農村がいきなり観光地化しちゃったんだよ、その登録後に。

ここに住んでいる人達はそりゃびっくりこいただろうって。
だって自分の家にプラカードを立てられ、「はい、ここはどこんちさんのお宅だよ」って見ず知らずの人達が大勢押し寄せてくるんだよ。

公開の時間は決められているものの、何の制約もない一般道沿いにあるお家なんだからそこは見学者のモラルだけが命綱。
そんなのお構いなしに・・・・な~んってこともあったかもしれないし、立ち入り禁止の区域だって守られていたかどうか。
要するに登録後のこの村にはプライバシーとういものが完全に欠落しちゃった訳だよね。
この登録を誇りに思う反面、迷惑に思う住民もいたかもしれない。
世界遺産と登録されると国に保全と保持の義務が生まれるらしく、勝手に家屋をいじることもできなくなる(?)
もし、そんな生活に不自由を感じてしまったらここの住人はどうしたらいいんだ???

≪知床、屋久島、白神山地、富士山、自然を守りましょう。≫
≪観光客で賑わう平泉、白川郷、京都・奈良。≫
でも、どうしましょう、この島村という農村。
一般家庭の普通の生活。
富岡製糸場との抱き合わせでの登録だけど確かに世界遺産なんだから。
そんなことを思いながら歩いているとこのあたりにお住まのおばあちゃんと思しき人。

にこやかに見ず知らずのワタクシに、「こんにちは、暑いね~」の笑顔だけが救いだったように思われた。
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