2015-05-20 Wed
花袋先生の旅 小川町編それじゃせっかくだからちょっとだけ花袋先生の旅の道のりをたどってみようか。
逆周りになっちゃうけど、先ずはお隣の小川町ね。
この町には碑みたいなものはないけど、宿泊したのが「福助」というお店。

今もこのお店は割烹店、うなぎ屋さんとして営業している。
しかも、このあたりじゃ老舗の有名店らしいよ。
もう見るからにいい雰囲気を出してる。

できれば入店してそのあたりのことを伺いたかったんだけど、何せ今じゃ高嶺の花となったうなぎ、しかも有名店とくればワタクシのお財布で太刀打ちできないことは明白でしょ。

で、このお店のHPによるところだけの説明になっちゃうけど、ちょっと面白いことが書いてあったよ。
福助は江戸時代安政2年創業の老舗。
店は明治時代に建てられた情緒ある木造3階建で、個室に通されてゆったりと食事ができます。
元々は普通の旅館でしたが、2代目主人の頃に、
知人が吉原から遊女を身請けし、このお店にあずけました。
その遊女がお礼にと生家であるうなぎ屋のタレを教えてくれ、
それからうなぎ料理を出すようになったそうです。
その故事にあやかり女郎うなぎと名乗るようになりました。
主人のみに代々伝えられた秘伝のタレはやや甘めで,脂ののったうなぎと良く合っています。
そう、このお店、「女郎うなぎ」って看板に書いてあったんだけど、なんじゃそれ???って思ってた。

そんな理由があったのねん。
花袋先生、そんなことを知ってこのお店を選んだのかな。
小説のネタにしたら面白かったかも。。。。よ。
花袋先生、そう言うの好きじゃん!(笑)
そんなお宿を発つ前にこんな詩も残してるんだって。
倩車出山駅。
雲湧暁巒冥。
籬落両三里。
搖々酒未醒。
(車を倩して山駅を出づ。雲湧き暁巒冥し。籬落両三里。搖々として酒未だ醒めず。)
そりゃ飲み過ぎだよ!(笑)

そう言えば小川には美味しいお酒の酒蔵さんがあったもんな。
おお、花袋先生、いい旅してるわね~。
スポンサーサイト


にほんブログ村