2014-12-15 Mon
何故か深谷には”いせや”が多い。
こうしてみると深谷の街も随分変わったね。
その昔、駅前には「キンカ堂」、そして少し離れて「ニューいせや」なんて深谷を代表するデパートなんかがあったりして、子供の頃はそこに行くのがひとつの楽しみでしたね。
何故かって、そこには屋上とかにゲームコーナーやちょっとした有料の遊具なんてものがあったりして、遠くに行かなくっても十分遊園地気分が味わえたんですよ。
それに大きめのおもちゃ屋さんなんかもあったりして子供にはそれこそパラダイス。
でも、みんなお金なんてそんなに持ってないからただ見ているだけ。
ウインドショッピングのハシリだったりしてね。
たまにお小遣いなんてもらえばそのお金を握りしめ一直線に向かったものですよ。
私のお気に入りは「ニューいせや」
ちょっと高級感のあった「キンカ堂」よりも庶民的で親しみやすかったのかも。
そういえば深谷には”いせや”という屋号のお店が実に多い。
なぜなんでしょうね。
お隣の熊谷や本庄ではほとんど聞かない”いせや”なのに。
元々”いせや”とは江戸時代、伊勢商人が江戸の町に進出しその出身地を屋号としたとの説があるのだそうで、その「伊勢谷」から暖簾分けされ全国に広まったらしいです。
そのうちの伊勢屋にはお餅やおだんご、そしてお稲荷さんやお赤飯などを扱う食べ物系のお店が多いようで、ちょっと調べてみたところ、江戸時代に流行ったお伊勢参りの影響でそうした食べ物を扱うようになったとか。
要するにちょっとしたお休み処、甘味処、お茶屋さんといった感じなのかな。
もちろんその伊勢屋さん、深谷にもありますよ。
この街では言わずと知れた伊勢屋だんごさんや伊勢屋食堂さん。


食べ物系ではないけど呉服屋さんのいせやさん。

あのなつかしのニューいせやはちょっと道筋が違って今やベイシアグループの礎となったお店らしいです。
タウンページで調べたらガソリンを扱う伊勢屋さんなんていうのもあるんだそうですよ。
生憎早朝に出かけたもので、開店前でお店の中の様子を写せず残念でしたが、改めてお邪魔した伊勢屋だんごさんではしっかりおだんごのおみやげをGETしてきましたよ。

ずっしりと重いほどのあんこやみたらしに包まれたおだんごの柔らかさは言いようもない歯ごたえ。
もっちりとしたそのおだんごにちょうど良い甘さの粒あんと少しだけ焼かれたおだんごの香ばしさを失わさせないみたらし団子。
そりゃもう、美味しい~の一言でございました。
こうして”いせや”というお店。
どういう経緯でこの深谷に多くなったのかは私の知るところではありませが、少なからずとも”いせや”はこの街の多くの人々の心にに深くかかわってきたのですね。
そして再開発の波がジワリジワリと押し寄せるこの街にいつまでもいつまでも元気に君臨してくださいませ。
まさに深谷に”いせや”あり、ですぞ。
さあ、今度は伊勢屋食堂さんにも行ってみようかなぁ。
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