2014-12-31 Wed
”名物に旨い物なし” それは昔のお話。今は”名物こそ旨い”に大変身。
国道17号深谷バイパスを本庄方面へ。
おかべ道の駅は今日も大賑わい。

ふと、向かいの田んぼに目をやればたくさんの人影。
しかも大砲のような大きなレンズを装着したカメラの行列。
聞く話によれば白鳥がいるのだとか。
白鳥はこの間の荒川で十分堪能してきたのでここはあえてパス。
目的は最近評判の「深谷農園」さんのねぎ焼きフライ。

この深谷農園さん、実は深谷消防署のすぐ南側に店舗があるのですが、この道の駅おかべでも”出張販売”。
この出張販売も以前は本当狭い場所でちっちゃな鉄板を持ち込み焼いていたように記憶していたのですが、今ではその人気のせいか、かなり立派な”お店”に姿を変えておりましたぞ。
そしてそこにはもちろん巨大な鉄板も。


実際、ワタクシが立ち寄った際にも何人かのお客様が並んでおり、お客様が空いたその時を見計らって写真をお願いしたのですが、そうしている間にも次のお客様が。。。。次から次へと。
それにしてもこのねぎ焼きフライ、とにかく豪快。
これでもかと言わんばかりに乗せられたねぎの量は半端じゃない。
お祭りの出店で売られているお好み焼きのキャベツの量をねぎに置き換えた、とでもいえば分かりやすいかな。
まさにねぎの本場のこの深谷らしい食べ物と言った感じで、ねぎを使った料理もいろいろあるけどこれほど大量のねぎをいっぺんに食べられるものはそう多くないよね。


味は生のねぎの独特な辛みとか臭みとかは一切なく、生地の柔らかさにばっちりマッチしたねぎの柔らかさはさすが深谷ねぎのなせる業。
そこに塗られたちょっと甘めのソースの香りは時間が経ってもその風味が変わることなく、一枚300円とかなりリーズナブルなお値段でお腹をいっぱいに満たしてくれることの嬉しさ。
ねぎ好きはもちろんのこと、ねぎがちょっと苦手だという方にもすんなり食べられるのではないかと思えるよね。
ともかくこの”深谷名物”ねぎ焼きフライ。
確かに”名物”でございました。
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2014-12-30 Tue
一年の区切り、一年の疲れはここで癒す。毎年恒例、「居酒屋杉」さんで忘年会。
籠原駅南口至近、ここでの忘年会はもう何度目を数えるだろう。
今回は今まで以上に参加者も多く、気の知れた者同士、会話も弾んだね。
この居酒屋杉さん、日本酒と焼酎の豊富さでは私の知る飲食店のなかでもピカイチ。

そりゃもう誰もが知っている高級酒から一般には全く知られていない地方の名酒までさまざま。
こんなお酒があったのかとびっくりするやら感心するやら。
御店主が相当のお酒好きでなければなせぬ業ですね。
もちろん出されるお料理もボリュームといい味といい申し分ございません。

特に以前からマグロのお刺身に関しては相当のこだわりがおありのようで、三崎漁港直送の新鮮なお刺身が並んでおりました。
しっとりとした赤みは絶品。
一緒に盛り付けられていたイカ刺しはコリコリで本当に美味しい。
ただ、昨年ご主人を亡くされ今はおかみさんとお手伝いの方のお二人で店内を切り盛りされており、この日も満員のお客様で忙しく動き回りゆっくりお話ができなかったのが残念。
ご主人とはその昔やっていた一緒の趣味で随分お話に花を咲かせたものなのですが・・・・。

ともかく、今年も無事ここで忘年会を迎えられたことに感謝。
そして来年も再びここ「居酒屋杉」さんで楽しく飲めるようにと多くの参加者と誓うのでありました。


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2014-12-29 Mon
澄んだ空気は美しさを醸し出す。この頃、小山川だとか、利根川だとか、そしてこの日の荒川だとか、川ばっかり(笑)
とは言えマイナスイオンたっぷりの河原は予想以上に気持ちがよいし、全然違った顔をみせてくれるそれぞれの河川はどれだけ見ていても飽きることはありませぬ。

それに付け川ほど”空気”を感じられる場所もないよな。
風の吹くこの街の空気は乾燥さえすれども澄に澄み切り、濁り薄汚れ霞んだ街並みしか見えないどこかのそれとは雲泥の差。
どこまでも見渡せる景色、青からオレンジへと変わる夕日のグラデーションは人々に感動さえ与えますがな。

まだまだ冬は長いな。
空気の鋭さは時に季節を感じ、自然の摂理を知らしめるんだ。
そんな中、ふと遠い春を見つけちゃった。

ロウバイの黄色いつぼみ。
もうじき花開くその時を待っているよ。
春は遠い。
だけど確実に時間は動いているんだ。
そう鹿島遺跡の時代よりももっともっと古いその時から。



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2014-12-27 Sat
純白の貴婦人、優雅に自然を生きる。荒川河川敷では平成3年から白鳥への餌付けが行われ、白鳥飛来地として多くの人々が訪れてきました。しかし、鳥インフルエンザの問題や生態系への影響などを考え、平成20年度から餌付けを廃止しました。その後、白鳥飛来数は減少し、お越しいただく方々も同様に減少しております。
この現状を受け、深谷市及び深谷市観光協会では平成24年3月31日をもって、白鳥飛来地の管理を終了することとしました。ご理解いただきますようお願い申し上げます。
(深谷市HPより抜粋)
~そんなこととはつゆ知らず~
ふと思い立って一路荒川へ。

きっと今頃は白鳥を観ようと荒川の河原も人々で賑わっているかと思いきや・・・
確か十数年前に訪れた時には河原に石焼き芋屋さんなんかもいたりして、専属の監視委員さん(?)などもいたりして、大っきなカメラを構えたひとやコートの襟を立ててじっと見つめるひと、ひとの波。
それが・・・・どうだろう。

今や白鳥のいる瀬に向かう道がどこにあるのかわからなくなってしまうほどの荒れ様。
もちろん、駐車場にも、その周辺にもひとっ子ひとり見受けられましぇ~ん。
陽は次第に傾き始め、いつイノシシが飛び出してきても、クマが突然襲い掛かってきても、牙を剥き出したオオカミに飛びかかれても決しておかしくないような背の高い雑草の隙間にある僅かに残る踏み跡をごそごそと。

白鳥、飽きられたのか・・・・
「人間のエゴでもてはやされたり捨てられたり、ホントに酷い有様だな」
そんな気持ちが頭をよぎり何ともやるせない気持ちになったりして。
やがて視界が開け河原に到着。
あああ、、、、

いた~!
良かった~。
何故かホッとしたね。

岸から数十メートル離れた中州に4羽ほど。
のんびりと陸に上がったり川面に浮いたり。
その姿を暫し眺めていたらあの虚しさが次第に喜びに変わってきたよ。
何故って、当時の餌付けによっておこぼれを頂こうと集まる信じられないほどのカモの群れや人間の騒ぎで、心なしか落ち着きのないように見受けられていた白鳥の姿が、この日は打って変って自由気ままにのんびりと動く姿がとても印象的に映ったよ。
リラックス、これこそが本来の姿なんだよね、と。
その下流に目をやればそこにも十数羽の姿も。

最盛期は300羽ほど飛来したらしいけど今はそれほどの数は見当たらない。
でも、ちゃんと来てくれたんだね。
それが無性にうれしかったよ。
これでいいんだ、人間の力を借りずとも野生は野生の力で生きられるんだよ。
だから綺麗なんだ。

夕闇が迫りくる前にここを離れよう。
そして静かに、静かにね。

ああ、ここの白鳥達がいつまでも安心できる荒川であってほしいよ。
そう願わずにはいられない夕暮れ時でしたとさ。


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2014-12-26 Fri
聖なる夜、それは甘い香りから始まる。街にはイルミネーションと題して色鮮やかな電飾が施され、嫌が上でもそれなりのムードを醸し出す。
となれば、欲しいと願わずともついつい手を出してしまうのがこれ。

洋風の甘いものはあまり好まず、おそらく自分の口には入らないだろうと思いつつも、いつしかその造形の美しさや可愛らしさに目を奪われ、気づけば何個もの”それ”をお買い上げ。
毎年繰り返される衝動買いの恒例行事。
注文の品を手渡され家路につくまでの反省の時間。
はぁ~、またやってしまった・・・・。
家族の人数分としてはかなり多めのご購入。
で、誰がこんなに食べるんだよぉ。
まっ、可愛いからいっか~♪

今日のお店は「シノン」さん
籠原近隣では言わずと知れた有名なお店。
ワタクシが品定めしている間にもあとからあとからとお客様のご来店であっという間に店内は大混雑。
お店を出る頃には駐車場に入り切れず右往左往している車まで。
きっとお仕事を終え、皆さん家族のためにと急いでこられたのでしょうね。
ほう~、さすがですなぁ。

ワタクシ、洋菓子はあまり頂きませぬが、確かに出来栄えの美しさは誰が見ても一目瞭然。
細かな細工は相当な熟練した腕の良い職人さんのお仕事とお見受け致しましたぞ。
これで皆様のお口にあうお味なら、そりゃ人気も出ますわな。



クリスマス専用のデコレーションは子供だけでなく大人だって楽しめるし、たくさんのフルーツは新鮮そのもの。
口に入れなくってもその美味しさは分かりますよ、ハイ。
で、食べたかって?
う~ん、また来年頑張りま~す。


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2014-12-25 Thu
空はどこまでも青く、こころは天へと馳せる。
何かと忙しい年の瀬。
車は道路にあふれ、人々は歩みを早める。
世知辛い世間の雑踏を離れ、時にはこんな場所でご会食。
「割烹楓」さん。

最近ではこうした割烹店にお招きされる機会も多く、このお店も何度目かのご来店。
親しんだお店でもそれはそれ。
視点を変えると結構驚きがあったもするのでございます。
もちろんお料理もいつも同じということはなく、そのたびに目新しいお料理が並ぶのですよ。


手際の良い仲居さんがてきぱきと運んでくださるお料理の数々。
それはもう美味でございました。

そして最後に手打ちのうどんと抹茶系のスイーツ。
具だくさんのつけ汁は昔懐かしいお味。
「そういえば・・・」などとあの方とのその昔のことをちょっぴり思い出し、懐かしさに暫し浸ったりするのでありますよ。
ふとあの方の遺影の奥に目をやれば、お見事な襖絵。

そしてところ狭しと飾られた書や絵画の数々。

これはもうただの割烹店というよりも”お食事のできるミニ美術館”
そして歴史的に貴重な資料となり得るだろう渋沢栄一先生のその当時の写真の数々など興味はつきませぬ。
お時間となりお店を出るころには陽も東へと傾き始め、冬至のこの頃の昼間の短さと人の命の儚さを改めて感じさせらたりするのでございます。
ふと空に目をやれば遠くであの方がにこやかに微笑んでいるかのような。。。。。

≪合掌≫


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2014-12-24 Wed
もはやそれを止めるのは何人たりとも不可能。完全に火がついてしまった!
あれから数日、どうも落ち着かない。
心の中に何か得体の知れないもやもやしたものを感じていた。
うんん、なんだろう・・・・・この気持ち。
目を伏せ、心を落ち着かせ、すぅ~っと自分の中へ落ちていく。
何があるんだ、もっともっと深いところだ、そう、もっと深い場所。
ぼ~っとした暗闇の中から浮かび上がってきた、黄色ともオレンジとも言い難い淡い色彩。
そしてそこには甘くちょっと酸っぱい香りが・・・・。
ああああ、これだ~!
じゃ~ん、見つけちゃったよ。
どうも気になってたこと。
実はこの本を読みたかったんだね。

あの荻野吟子さんの記念館に展示してあった年表に記されてた渡辺淳一著「花埋み」から抜粋された一文。
その言葉が頭から離れず・・・・その本が気になって、気になって。
で、もし文庫になっていれば購入、でなければ図書館だなと思い出かけてまいりましたよ、街の本屋さん。
が、、、、ヤバい、、、、。
先ずはこっち!

某本屋&レンタルDVD屋さんの駐車場東側のド~ンと構えていらっしゃる、「たこ顔 深谷大沼店」さん(”たこずら”と読みます)
もしやあの心に漂っていた甘酸っぱい香りの正体は、ひょっとして、、、こ・れ・か!
気になったらすぐ行動がポリシー。(ぜんぜん”ゆったりまったり”、じゃない 笑)
うかがいましたよ、たこ顔さんへ。
先ずは注文と。
え~っとトッピングの種類がたくさんあるねぇ。
うん、これとこれで決まり。
目に一番に飛び込んできた「醤油ネギマヨ」と定番の「たこ焼き」
「これから焼きますのでお時間がかかります」
うんうん、やっぱりたこ焼きは焼きたてが基本。
作り置きじゃないことにホッと顔も緩む。
店員さんのお言葉に甘えてとりあえず某本屋さんの店内で物色。
ドッキン~、ありましたがな、本棚の一番隅にぽつんと。
まるで私に買ってくださいと投げかけているようなその佇まい。
その黄色とオレンジの表紙の書籍を手に取り迷わずレジに直行、お買い上げでございます。
で、お待ちかねのたこ顔さんへ。
店長さんとちょっとお話。
「どうぞこれからも美味しいたこ焼き、お願いします」と告げ、急ぎ足ワクワクでご帰宅。
そりゃそうですわ、いっぺんにワタクシの心の奥底からの湧きだす心の叫びを一瞬にして叶えてしまったわけでございますから。
急ぎたくもなりますわな。
で、先ずは本より何より一番気になっていた醤油ネギマヨをぱくりとひと口。

おお、これは・・・・。
ネギとマヨの絶妙なハーモニー。
お口の中でたことネギとマヨが三重奏を奏でているよう、って何処かのメタボグルメリポーターじゃないんだから(笑)
そしてそれにさっぱりした醤油だれ、でもただの醤油じゃないね。
ちょっとねっとりしているたれが良く絡んで、う~ん、文句なしに美味しい!
で、次に定番の普通のたこ焼きをひとつ。

あっ、たこ、でかい!
いや、ひとつひとつそのものがでかいんだ。
カリッと系だけど揚がりすぎずちょっと柔らか目。
だけど、このお店の売りは生地や焼き方よりも中に入るたこの味かも。
しっかりとした歯ごたえはあるけど嫌な硬さじゃなく、たこ自体の味ならどこのお店にも負けないかも。
たこ焼きの命を大切にするお店ですわね、このお店は。
と、言うことで完全に本そっちのけでたこ焼きにはまっております。
おいおい、黄色とオレンジの色彩はどうしたのよ。

いえいえ、これからゆっくり読ませていただきますよ、吟子さん。


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2014-12-23 Tue
冷えたからだには暖かい食べ物が一番!
暫し空を眺めていればやっぱり寒さを感じちゃう。
暖かめのこの日でもさすがに土手の上は風当たりが良いもんね。
さあ、帰りましょうと時計を見ればもうお昼。
《聖天寿司》・・・・なんていいね。
妻沼名物、ちょっと大きめのお寿司が頭をよぎるけど今日は暖かいものが食べたいよ。
そうだ、この頃ちょくちょくネットで見かけるたこ焼き屋さんがあったっけ。
今日のお昼はたこ焼きで決まりだね!
で、何処にあるんだろう?
きっとこの街のメインロード、熊谷へと続く県道沿いかな。
聖天様の交差点を南へ・・・・あった、あった、さすが美味しいものを嗅ぎ付ける鼻は良い仕事をしますなぁ。

「河内たこ焼き 妻沼」さん
お店の看板にはご店主さんをデザインしたキャラクターと巨大たこ。
こりゃ目立ちますわ。
店先ではお客さんがお待ちしております。
それじゃ早速ワタクシも注文を。
6個入りと12個入りと、ソースには普通のと激辛(!)があるそうで。。。
「12個をひとつください、普通のソース、マヨネーズ抜きで」
ほっほ、看板のキャラクターとそっくりのご店主が愛想のいい笑顔で対応をしてくれます。
作り置きしない、注文を受けてから焼いてくれるのはありがたいよね。
だってたこ焼きの醍醐味は口の中をやけどするほどあったかいものをハフハフ言いながら食べること。
「写真、いいですか?」
すると、満面の笑顔で答えてくれましたぞ。
ただしワタクシ、言葉が足りずブログでの掲載のお許しを得るのを忘れ今回は手先だけの登場ということで。。。

あの液体状に解かれた小麦粉がだんだんその姿をたこ焼きへと変わっていくのを見ているのは個人的にとっても好き。
たこ焼き好きは食べる前からもう美味しんです。
前のお客様の分が出来上がり次は自分の番。
すると次のお客様ご来店。
あああ、さっきグライダーを隣で見ていた人たちだ!
もしかしたらこれは定番コース?
冷えたからだにはやっぱりこれだね、うんうん。
ちょっとおかしくって、でも笑ってると怪しい人に間違えられちゃう、きっとあのお客さんもそう思ってたに違いないな。
さて、出来上がり、冷めないうちにと急いで帰宅。
車中、香ばしい鰹節の香りが充満。
焦る気持ちを抑えて抑えてここは安全運転、安全運転。
とうとうお待ちかねのその時がきましたよ。

ふわ~っと柔らかい湯気と鰹節の香りがぷ~んと。。。
う~ん、たまりましぇ~ん♪
発泡スチロール製のパックは保温効果抜群ですな。
塩ビパックが主流の昨今、これもご主人のこだわりかな。
ちょっと時間が経ってしまいペチャってなっちゃったのは残念だけど、ひとつ口の中へ。
とっても暖かくってハフハフ、ふ~ふ。
とろりとした生地には味がついてますな。
こちらの定番の味とはひと味違う。
それがまた、、、美味しい~♪
からりと揚がったのもいいけどこうしたしっとり系はホントの大阪の力を感じるよね。
何個かパクパク、フウフウいいながら食べてるとあの書かれてあった激辛ソースのことが気になりだしたよ。
この味には辛いのも合う!
次は激辛もお願いしよう。

冷えたからだが芯から温まるのを感じながら次への注文が早くも確定しましたよ。
ああ、たこ焼き大好き!

ちなみにこのお店、ポイントをためるとTシャツやエコバッグなんかももらえるそうだよ。
こりゃ常連になっちゃいそうだね、ふふ。


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2014-12-21 Sun
優雅に、華麗に、そしてアグレッシブに。。。。
こうして荻野記念館を後にし、ふと上空を見上げると白い物体が・・・・
グライダーかな。
そういえばこの近くにはグライダーの滑空場があるんだ。
天気は最高、風もこの地にしては穏やか。
グライダーが飛び立つにはもってこいの好条件なのかも。
きっとこの時とばかりに多くのグライダーが飛び立とうとしてるんだろうね。
記念館裏手の利根川の土手を駆け上がり、遠くを見渡せばやはりそこには赤城山。

男体山もちょっとだけ雪景色。
河原を見下ろせば数台のトラックや乗用車が綺麗に整備された長~い直線道路を西東にと忙しそうに走りまわり、その一番東側にはありました、ありました、たくさんのグライダー。


順番を待つように並べられたそのグライダーの中にはきっと胸をワクワクさせたパイロットが乗っているんだろうな。
グライダーにワイヤー(多分)を取り付け、それに引っ張られるように走りだすグライダー。
音もなくあっという間に上空へ。

それはそれはかっこよく。。。。
いったいどこまで上昇するんだろう。
それにしても長いワイヤー。
するとスルスルと落ちていくワイヤー(ロープかな)。
赤い目印がひらひらと風になびきながら落ちてくる。
グライダーから切り離されたんだ。
それに気をとられていたら一瞬見失うほど動きがすばやいグライダー。
よく見ると2機がヒューヒューと競うように飛んでいる。
いや~、実に気持ちよさそう。
だけど、ちょっと乗りたい気持ちにはなれないなぁ。
だってですぞ、なんの動力もない、そしてそれ程大きくもないあの機体があの高さまで飛んじゃって、後はどうすんのって思っちゃうでしょ。
バキッって翼や胴体が折れちゃうことってないのかなぁ。

ある訳ね~だろう(笑)
だけどやっぱり怖いよ。
鳥みたいに飛んでみたいっていうけど、本当は鳥ってすごいんだな。
からだひとつで飛んじゃうんだから。
しかも高所恐怖症の鳥なんていないんだし。
(もしかしたらニワトリやペンギンは高いところが苦手かも?笑)
ああ、それにしても気持が良い。
ちょっと寒いけどこの季節の利根川の土手は最高だね。


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2014-12-20 Sat
女性には不遇の時代、明治・大正を強く生きた人々。
所用があり一路妻沼の地に。
あまり時間はないけど用事を済ませたらちょっと寄り道。
空はどこまでも青く、少しだけ寒さもゆるみ絶好のお散歩日和。
先ずは妻沼の偉人、いや今や日本の偉人となった荻野吟子さんの資料館へ。

言わずと知れた女医第一号。
日本の女性による医療の礎を築いた人ですね。
資料館を訪れたのはこれで二度目だったかな。


今回もそうだけど、この資料館に入ると心は完全にその時代にタイムスリップ。
確かに苦労をした吟子さんなんだけど、それよりも華やかさばかりが目立ってしまうのは気のせい?
それは舞台で吟子さんを演じた有名女優さんの衣装がど~んと中央に展示されていたり、その時代の富裕層の社交場を想像させるような雰囲気満載であったり、小説の一文が紹介されていたりで。
だけど実際には医師となり東京に住んでいた数年だけは確かにそうだったのかもしれないけど、結婚し北海道に渡った時は場所が場所だけにきっとそんな華やかさはなかったと思うよ。
吟子さんの一番華やいでいた時間なんてそう長くはなかったんだよ、きっと。
でも、第一号の吟子さんよりももっとつらいことのあったと思われるのが深谷市出身女医第二号の生沢クノさん。

(画像はお借りしました)
医師を志し東京へ上京するまではその境遇を踏まえ吟子さんよりも恵まれていた。
何せ、性病を理由に離婚され、そして屈辱的な治療を他の女性に味わさせないためにと医師を志した吟子さんに比べ、医師であった父親を見習うべく医師の道を選び送り出されたクノさんなのだから。
だけどそんなクノさん、医師になってからはこの深谷や寄居町などに開院、閉院を繰り返したらしく、病院のお世話になることがよほどのことのない限り無いという当時の庶民事情では病院経営はとても苦しいものに違いなかった。
それでも地域医療に専念するクノさん、時には治療代も払えない人であっても治療をし続け、人々の間では「女赤ひげ先生」なんて呼ばれていたらしいからすごい。
吟子さんのような華やかな時代もなく、そして生涯独身でいたこともクノさんらしい生き方といえば確かにそうなんだろうけどね。
それにしても女性であるということだけで医師への道が閉ざされていた厳しい時代を生きた吟子さん、クノさん。
そんな二人の埼玉県人が、しかも妻沼、深谷の出身の女性が医師への道をこじ開けたんだからこれはすごいよね。
きっと想像を絶するようなご苦労があったことは容易に想像できるけど、それを貫き通しちゃう気の強さ、意志の硬さは同郷の人間として心から誇りに思えるよ。
ただ、今でいう予備校で同門のお二人だけど、ほとんど親交がなかったというのはちょっと残念だったけどね。
それともうひとつ残念なこと。
いつの時代でも一位と二位の差は大きい。
吟子さんは小説にもなり舞台でも演じられ資料館、銅像、そしてこんなパンフレットまで。

そこへいとクノさんは・・・・
資料館はおろか、市民にさえそれ程知られず、街中にあるお寺にひっそりと眠っておられる。

もちろんパンフレットなんてないよね。
渋沢大御所なんてとっても立派な資料館があるんだからもっとクノさんにも脚光を当ててあげようよ、ねっ、深谷市さん。
だって地域医療にすべてをささげたクノさんなんだよ。
もしかしたらクノさんが存在がなかったらこの世に生きていなかった人だって我が街にはたくさんいるはずなんだ。
「二位じゃダメなんですか」、そんなことを言った政治家もいるけど、二位はただの二位じゃなくってとっても立派な二位で、そんな順位なんかでその人を評価しちゃダメだよね。
まあ、いずれにしてもこのお二人には心から拍手を送りたいよ。
ありがとう、吟子さん,クノさん。


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